でも、無理がたたって倒れてしまいました。それでも身体が良くなるとまた働きはじめて、そしてまた倒れて…。
そんなことを繰り返しているうちについに起き上がれない身体になってしまいました。
そして自分がもう長くないと悟ったお母さんはお守りを1つ育美ちゃんに手渡し、
「ごめんね育美。ひとりでも頑張るんだよ。でも、どうしても辛かったり耐えられなくなったらこのお守りを開けなさい」と言いました。
しばらくしてお母さんは亡くなってしまいました。
育美ちゃんはお母さんに貰ったお守りをお風呂に入るとき以外は肌身離さず持ち歩いていました。あるとき友達(Nちゃん達)とプールに行ったとき更衣室で育美ちゃんのお守りの話になり、中を見てみようということになったそうです。
最初は断った育美ちゃんもお母さんが亡くなってからだいぶ経っていたこともありまあいいかと思ってお守りの中をのぞいてみました。するとそこには1枚の紙が折り畳んで入っていました。なんだこれだけ?と拍子抜けした育美ちゃんがその紙を取りだして開いてみると。
そこには…震えた文字で
「育美、死ね」
と書かれていました。
0 件のコメント:
コメントを投稿