2010年9月24日金曜日

理想は雲、実は岩山

IT業界のここ最近の流行語の一つに「クラウド」という言葉がある。

クラウドとは、数多あるネット上のサービスから使いたいものだけを選べる仕組みのことだ。
これによって、自分に最適の道具箱をいつでもどこでも使えるようになる。

クラウドとは単機能の組み合わせだ。
Googleはまさにその理想型といえる。メールが必要ならばGmailを、スケジューラが必要ならばGoogleカレンダーを使える。スケジューラだけを使いたいのに、メーラーまで付いてくる様なことはない。

こういった単機能の組み合わせという考え方自体は特に新しいということはなく、むしろ20年前の主流だった。

文明が発達しきったところでエコだロハスだと原始文明に回帰するように、IT業界もまたエコでロハスだった頃に回帰しているようだ。

物質がそうであるように、文化や技術もまた流転するのだ。

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